
毎月の光熱費は家計を左右する重要な要素です。中でも見落とされがちなのが「Wi-Fiルーターの電気代」です。一見微々たる金額に見えるかもしれませんが、24時間365日稼働しているため、積み重なるとそれなりのコストになります。この記事では、Wi-Fiルーターの電気代を節約する方法について、意識しておきたいポイントを交えてご紹介します。
Wi-Fiルーターの消費電力は機種によって異なりますが、一般的に10W前後です。これを1日中稼働させた場合、1ヶ月でおおよそ70〜100円程度の電気代がかかるとされています。たったそれだけ?と思うかもしれませんが、Wi-Fi中継器やスマート家電とあわせて使うことで、通信機器全体の電気代は年間で1,000〜2,000円以上になることもあります。
節約の第一歩は、省エネ性能の高いルーターを選ぶことです。最近のルーターにはエコモード機能が搭載されているモデルもあり、通信が少ない時間帯には消費電力を抑えてくれるものもあります。新築の設備を選ぶ段階で、こうした省エネモデルを取り入れることで、将来的な電気代を着実に削減できます。
次に見直したいのが、設置場所と利用時間の管理です。例えば、リビングや寝室に設置しているルーターが使われていない深夜の時間帯でも常にフル稼働している状態は無駄と言えます。タイマー付きの電源タップやスマートプラグを活用して、就寝中や長時間不在の時間帯には自動で電源を切る設定にするのも有効な節約方法です。
また、配線計画と同時にLAN環境を最適化しておくことも、新築時のメリットです。家中どこでも電波が届くよう中継器を多用すると、その分電気代が増えます。最初から有線LANを各部屋に通しておけば、安定した通信と省エネを両立できます。設計時に情報配線の相談をするのは、将来的な節約にもつながります。
さらに、古いルーターを使い続けるのも電気代増加の原因になります。5年以上前のモデルは消費電力が大きい場合があるため、新居への引っ越しを機に買い替えるのも検討に値します。
本コラムでは、Wi-Fiルーターの電気代を節約する方法を解説しました。小さな出費に思えますが、使い方や選び方によって節約の余地があります。長期的なコスト削減につながる通信環境づくりを意識しておくことが大切です。